御挨拶

 

 いよいよ待ちに待った、新撰組日記『会津嶺の鐘』が2022年2月に皆様の前に見参いたします。

 2021年1月に上演予定致しておりましたが、感染症による緊急事態宣言発令!お客様、俳優陣、スタッフ陣の安全を考え延期というかたちをとらさせていただきました。

 必ずこの作品を皆様の前にお披露目するぞと日々思いつつ、月日を重ねて参りましたが、1年明けましてようやくお披露目の時がまいりました。

 1年の思いを乗せまして新撰組日記『会津嶺の鐘』フルパワーでお届けいたします。

舞台製作集団SHIZUKA代表 堺新次


 皆さんは “会津の三泣き” ご存知でしょうか?


 よそ者に対する会津人の厳しさに泣く。生活になれてくると、温かな人と人情に触れて泣く。そして最後、会津を去る時に離れる事に泣く。

 十年前の真冬、会津若松に舞台の仕事で訪れた2ヶ月間の滞在がそれでした。

 宿は東山温泉の小さな民宿。無口でいつも下を見て話す宿の女主人。会津弁が心地良い蕎麦屋の旦那。世話をやく事が大好きな居酒屋のご夫婦。昼間でも赤ら顔で酒臭いホテルの副支配人。そして、薙刀を楽しく厳しく指導して頂いた薙刀協会の山本先生。

 皆さん本当に心温かい方々でした。

 帰る日、駅のホームで号泣する私は先生に「いつか会津のお芝居を作ります」と約束しました。

 それから十数年先生やっと約束が果たせます。

RingBock


 斎藤一、島田魁、土方歳三、の三人の侍はもとより、強力な俳優陣・女優陣を得て、今、会津嶺の鐘を打つことが出来ました。

 堺新次による 企画・構成・演出 作品をお楽しみください。

 小嶋次郎(小嶋舞台)さんをはじめ製作スタッフの皆様、心より感謝いたします。

 私は個人的に時代劇の所作・立居振舞を通じて、その美しさ力強さを学び勉強させていただいております。そしてその上品さ力強さを現代に活かしてゆきたいと思います。

 新撰組日記「会津嶺の鐘」ご期待ください。

Yプロジェクト 代表取締役・プロデューサー 山中勝博